概要
港湾構造物の構造形式の選定、港湾鋼構造物の補修・補強設計、設計条件の整理、全体配置計画、基本設計、細部設計、図面・数量算出等の作業を行います。主な準拠基準は以下の通りです。
「港湾の施設の技術上の基準・同解説」社団法人 日本港湾協会
「漁港の技術指針」社団法人 全国漁港境界
「港湾構造物設計事例集」財団法人 沿岸開発技術研究センター
「港湾鋼構造物防食・補修マニュアル」財団法人 沿岸開発技術研究センター
設計業務内容
1.構造形式の選定・防波堤、護岸、係船岸
重力式、矢板式、棚式、自立式、二重矢板式、控え式
・桟橋
・ケーソン
重力式係船岸 方塊ブロック式の例 |
重力式岸壁 ケーソン式の例 |
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矢板式護岸 自立式矢板護岸・棚式護岸の例 |
桟橋の例 |
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2.鋼構造物の補修工法の選定
・鋼板補強
・鉄筋コンクリート補強
・ハイブリッド構造補強(鋼板+鉄筋コンクリート)
鋼板補強(鋼矢板)の例 | 鋼板補強(鋼管杭)の例 |
ハイブリッド構造補強 (鋼板+鉄筋コンクリート)の例 |
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3.設計条件の整理・検討
・土質条件、土圧、残留水圧、牽引力、上載荷重、使用材料、配筋要領等
4.全体配置計画
・重力式ブロック、矢板式係船岸等の杭及び上部工の全体配置計画
5.基本設計
・断面検討(常時、地震時震度法)
杭の設計(港研方式、チャンの方式、フリーアスサポート法等)
腹起し、タイ材等の設計
・安定計算(滑動、転倒)
・支持力計算
・全体安定計算(円弧すべり)
6.細部設計
・上部工、床版等の部材設計、配筋計算
許容応力度法、限界状態設計法
・杭頭部の設計
7.図面作成
・全体平面図、展開図、標準断面図、横断図、上部工配筋図、杭詳細図、杭頭詳細図、附属図等
8.数量算出
・本体工、上部工、裏込工、附属工数量等