概要
概略設計・予備設計・詳細設計における、工法選定、設計条件の整理、企業調整資料作成、内空断面計画、特殊部計画、線形計画、換気排水計画、耐震検討、本体・仮設構造計算、図面・数量作成まで一連の作業を行います。
注:ここでは開削工法についての設計業務内容を記載しております。
(シールド工法については「シールドンネルの設計」を参照)
設計業務内容
1.工法選定
開削工法(現場打ち・プレキャスト比較)
シールド工法
推進工法
開削共同溝の例 | シールド共同溝の例 |
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2.設計条件の整理・検討
本体構造の設計条件、土質・水位条件、配筋要領、仮設構造物の設計条件等
3.調整・確認資料作成
発注者、参画企業者、道路占用事業者等との調整・協議確認資料の作成を行います。
4.内空断面検討
参画事業者からの条件、収容物件、分岐要望等に基づいた、標準部・特殊部の内空断面検討
5.特殊部計画
参画事業者からの条件、収容物件、分岐要望等(分岐位置、分岐方向、分岐条数)に基づいた、特殊部配置計画を行います。
特殊部には、以下のようなものがあります。
特殊部EJの例 | 特殊部TBの例 |
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特殊部GWの例 | 特殊部換気口出入り口の例 |
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・EJ:電力ケーブルジョイント室
・EB:電力ケーブル分岐室
・TB:電話ケーブル分岐室
・GB:ガス分岐室
・GR:ガスループ室
・GW:ガス管搬入口
・WB:水道分岐室
・WV:水道バルブ室
・WW:水道管搬入口
・換気口兼出入り口
・排水ピット
6.線形計画
特殊部マンホール、材料搬入口及び換気口立上り位置等を考慮した、共同溝標準横断占用位置の決定
平面・縦断線形条件に基づいた、平面・縦断線形計画
7.仮設計画
地盤条件、水位条件、周辺環境条件、経済性等に基づいた仮設工法検討
オープン掘削
切梁式土留め
親杭横矢板壁、鋼矢板壁、鋼管矢板壁、柱列式連続壁(SMW、TRD等)、地中連続壁等
アンカー式土留め
オープン掘削の例 | 切梁式土留めの例 | アンカー式土留めの例 |
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8.換気・排水計画
換気口・排水ピット設置位置の検討
換気・排水計算
洞道内風速計算、換気ファン選定、排水ピット容量計算、排水ポンプ選定、溝外排水計画等
9.耐震検討
「共同溝設計指針」に準拠した耐震検討を行います。
耐震検討(軟弱地盤部、地盤条件変化部、構造変化部)
液状化の判定
浮上りの検討
10.構造計算及び報告書
本体構造計算(標準部、特殊部)、仮設構造計算、報告書とりまとめ
11.図面作成
平面図、縦断図、横断図、標準断面図、本体構造図、配筋図、仮設図、埋設物件図、設備図等
12.数量計算
本体数量計算、仮設数量計算、土工数量計算、附属設備数量計算等